印鑑のお手入れ方法 ~水牛~

水牛の印鑑は永年の使用により変形や表面にひび割れが出来る事がございます。
これは元々曲がっている牛の角(つの)から印材を採取する為に曲がろうとする力が印材に残り変形する事があるそうです。
また、水牛には中心に芯が通っているのですが、この芯に沿って採取された印鑑はあまり変形しないと考えられております。
但し、私の目で見た感想では20年程経過した水牛の印鑑は(個体差がありますが)印面部分に芯を中心としたうっすらとしたクボミが出来て、印影が綺麗に写らなくなるというものがよく見受けられます。
また、水牛は乾燥に弱い面があり、特に冬場等では乾燥により印材の表面にひび割れが出来る事がございます。
上記の弱点を少しでも補い、永く水牛の印鑑をご使用いただく為には定期的なお手入れが効果的です。
具体的には数ヶ月から1年に一度でも植物性の油を印材の表面にお塗り下さい。
(油が取れるまでは朱肉をはじいてしまいますが、印面部分に油を塗っていただいても構いません)
また、印鑑未使用時には印鑑ケースに入れて熱の持たないタンスや引き出し等に保管下さい。
水牛の印鑑はご使用の環境や気候、保管状況により耐久年数が変わりますが、お手入れにより少しでも永くご使用いただければと思います。

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